高齢になっても歯を維持し続ける

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介護者がやりすぎないこと

落ち着いて見守っていよう

高齢者が自分で、口腔ケアをする意識が大切です。
自分で行うと口腔ケアが習慣になり、モチベーションを高めることに繋がります。
また普段は寝ている高齢者も、口腔ケアの時に起き上がり、腕を動かして歯を磨くという行為が、様々な部位のリハビリに繋がります。
身体を元気にするために欠かせないので、介護者が出しゃばらないように気を付けましょう。

どうしても本人の力ではできない部分があれば、護者がフォローする程度で構いません。
さらに介護者が一通り口腔ケアを終えたら、綺麗に磨けているかチェックしましょう。
しかしこの時は、長時間口内を見ないことがコツです。
口内を見られることを嫌がる高齢者が多いので、すばやく終わらせましょう。

誤嚥を防ぐために

特に高齢者の口腔ケアで気を付けなければいけないのは、姿勢です。
姿勢が悪いと水や唾液を誤嚥して、危険な事故に発展する可能性があります。
そのため、口腔ケアは、うつむきながら行うことを指導してください。
歯磨きの時は、つい顔を上げる人が多いです。
しかしその姿勢だと水や唾液が喉に流れやすく、誤嚥するリスクが高いのでやめるように伝えましょう。

寝たきりの高齢者の口腔ケアをする際は、ベッドを45度ぐらい傾けるのが良い方法です。
すると、本人が起き上がらなくても、うつむき加減の姿勢を作れるので、誤嚥するリスクを減らせます。
口内環境を綺麗にすることを大きな目的にすることが多いですが、最も意識しなければいけないことは安全第一です。


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